ACほむ提督の航海日誌2.9

アダルトチルドレンのほむ提督が、生きづらさを抱えつつもそれを克服し、生きていこうと孤軍奮闘する日々をまとめたブログ。 生きづらさからの脱却、毒親の典型的特徴を備えた親への対処法、内向的な人間の生き方などを模索しています。

小林麻央さん闘病に七転八倒~ガン治療とQOL~

小林麻央さん闘病に七転八倒~ガン治療とQOL


お久しぶりです。ほむ提督です。
近頃忙しく、ブログの更新も止まっておりました。

ブログはあくまで好きでやっていること、つまりやってもやらなくてもいいものです。そう思っていると、どうしても空いた時間には休憩や娯楽を優先してしまいます。
ですが一応このブログは生業にしたいと目下鋭意努力中の物書きの練習でもあります。
それを思えば、本来は毎日更新して然るべきなんですよね。
それはわかっている、いるのになかなか手をつけられない。夏休みの宿題めいて困難な問題です。ほむ提督は結局学生の間、この夏休み宿題病を克服できませんでした。今もです。

習慣づけることによって継続する、という方法がよく聞かれます。
ですが私は習慣とかすごく嫌いなタイプというか、あれをしなければと決められるのがすごく嫌いです。
毎日朝起きてから自分の一日の予定を決めるくらいが好きです。なんというか自由でいたいのです。

普段の生活はむしろ毎日決まった動きを繰り返す派なんですけどね。
毎日決まった時間に起き、決まった時間に家を出て、同じ道を通り同じ位置で電車に乗る。そんな風に自分で決めたルーチンを繰り返すのが好きですし、それを崩されると尋常ではなく不快でブチ切れます。

発達障害の人は、自分で決めたルーチンを乱されるのをひどく嫌うらしいですが、自分もその辺は当てはまるなと思います。
自分でもちょっとおかしいぞ、と思うほど腹が立ち制御不能な怒りが高圧となり、肉の裡で膨れ上がったりします。
ひどく熱いものが、腹の奥から沸きあがってくる。


あひゃららららら


たまらず、叫んだ。
身体の内に眠る獣が、解き放たれようとしていた。

いいから更新だ!

獣は、ゴリラであった。

いいから更新。

そういうことになった。

 

 

そういうことになったので、今回は小林麻央さんのがん闘病のニュースをきっかけに、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)について少し考えたいです。

QOLとは、そのまま人の人生の質や社会的にみた生活の質のことです。
生活の質のことではありますが、概ねその質の向上を目指す意味合いで使われています。QOLを意識して、という使い方をされますがそれは「生活の質を意識して、それを向上させることを念頭に置いて」という意味です。

割と最近、と言っても年を取ってきたので最近の幅が十年くらいになっているのですが、最近一般にまで一定の浸透をしてきた概念です。
この質とは身体的なものだけでなく精神的なもの、ひいてはその原因となる事柄にまで及びます。生活の豊かさや充実に加え、自己実現などの精神的充足も含めて広く「人生の質」を示す概念と言えます。

このように広義の概念であるため、政治や経済のみならず医療や労働など幅広い分野で使われています。

今回取り上げるのはその中でも特に医療についてです。
そのきっかけが上記で挙げたように、小林麻央さんのがん闘病のニュースです。

がん治療は近年目覚ましい進歩を続けており、今や不治の病ではなくなりました。
しかしその治療といえど未だ確実ではなく、また治療期間も長期にわたってしまいます。そこで問題となるのがこのQOLの問題です。


長期における治療、その負担は多くの面で人生の質の悪化に繋がります。
まずは当然身体の痛みです。がん治療は大抵抗がん剤による治療が行われますが、それは身体的な苦痛が多く伴うものです。
この痛みに耐えかねて治療の打ち切り、安楽死を望む患者もいるというほどですから想像を絶するものなのでしょう。
抗がん剤は強力な効果を持ちますが、それは同時に毒であるとも言え身体への負担を見ながら品を変えて投薬することになります。それもあり抗がん剤治療は長期にわたるのですが、その期間は1サイクル1から3週間でそれを二回三回、と繰り返していきます。

効果が出るのか、治るのかという恐怖や不安に加え薬により痛みを受けながらですから、この時点で大変つらいことです。

身体の痛みは当然精神的な苦痛にもなります。
夜も痛みで目が覚めるということも珍しくないそうですし、おまけに入院しての治療が主ですので、一人で苦痛に耐えねばならないのです。それもまた精神的な負担となります。そして夜も眠れない、痛みが続くとあれば寝不足になり疲労も貯まっていきます。疲労は精神にも悪影響を与えます。

最近は通院での治療や、副作用を取り除く治療なども増えてきたそうです。しかしそれらもいつ体調が急変するかなどの不安は絶えません。
抗がん剤の副作用は痛みのみではなく、髪が抜けるなどもよくあげられます。
これもまた精神的ダメージが大きいようで、目に見えて髪が抜け落ちていくことへの恐怖や髪の抜けた自分の姿にストレスを感じるようです。
さらに貧血や嘔吐、発熱に下痢に口内炎の頻発、やがては手足のしびれにまで至ることもあります。

明らかに病気の症状ですが、これが治療のための副作用なのです。
そのようなものに常に悩まされるため、当然患者の精神状態は悪化の一途をたどります。


このように多くの身体、精神的な苦痛を長期にわたり伴うのががん治療です。
ですがそれに耐えかねて死を選んだり、その後も生きる気力を使い果たして抜け殻のようになってしまっては、治療の意味がありません。


そこで意識され始めたのがQOLの考え方です。
ただ病気が治ればよいというのではなく、治療期間も患者の人生と考え、その充実も意識するよう心掛ける。その例が副作用の抑制であったり、外来での治療であったりという治療方法の変更です。

生きてるだけでラッキーだよ、だったこれまでより、更に一歩先へ行こうとする試みともいえます。その中には当然、患者本人のみならずその周辺の人間についても配慮が及びます。
患者を支える家族の精神的、経済的負担なども考慮する必要があるということです。


例えば今回の小林麻央さんの件では、マスコミのあまりの対応に批判が出ています。
命に関わる病気の闘病中であるにもかかわらず、その周辺や実家への張り込みや盗撮などが行われていたというのです。
あげくそれをやめるようお願いした市川海老蔵氏に対し、脅しとも取れる記事が掲載されたのです。
いわく


取材を自粛もしくは切り上げる条件として、私たち現場の取材者は海老蔵氏にこんなことを申し出るだろう。であれば、今後はご子息の襲名・ご披露に関する取材および舞台・公演の宣伝を自粛させてもらいます

とのことです。

辞めさせるなら、今後一切宣伝なんかはしないしさせないぞというわけです。
自分の闘病のために、夫や息子にこのような脅しをかけられた小林麻央さんの精神的負担は察するに余りあります。
病は気からと言いますが、苦しい闘病生活に加えてこのような仕打ちを受けていれば治るものも治りません。

こういったことがないようにするのも、治療の一環と考えるのが現在のQOLを踏まえた医療なのです。なおそれを医者や病院がするかは別の話です。仕組み作りなどは政治の範疇ですし。
さらに患者の治療費や入院費用などの諸経費、挙句に遺産など経済的な話なども考慮に入れなければなりません。
そういった諸々の事情も含め、治療期間も人生の一部としてより良いものにしていこう、というのが医療におけるQOLの考えなのです。



その点今回の小林麻央さんについてのマスコミについては、残念の一言に尽きます。
一般にも概念が浸透し始め、教科書にも載るようなことに真っ向から反することを行ったわけです。
マスコミではなく一般人であるなら、闘病中の患者周辺に押し掛け、あまつさえ脅しをかけるなど言語道断だとわかるはずです。
ですがマスコミは平気で行い、会見で自粛を要請されたにもかかわらず、なおも続けています。
知る権利、報道の自由などと言うお題目を掲げれば、そのような無法も通るとでも思っているのでしょうか。

近頃のマスコミの在り様には、疑念を抱かざるを得ません。

 


ほむ提督でした。